WNBicycle

S-WORKS ROUBAIX SL8

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S-WORKS ROUBAIX SL8

PARIS-ROUBAIX のために作られたモデル。ヘッドコラムとシートポストに仕込まれた緩衝装置がありながらも車重は7KG台前半。超ロングなライドに向く。

このバイクで、国道2号・3号を走った。超ロングを走ると、その際のバイクにはやはり愛着が湧く。

数々のロングライドをこなしてきた「道具」。それ相応に扱っているつもりでも常に汚れや傷が。バーテープには汗が染み込んでいる。夏場のライドでは、バーテープを走行中にボトルの水で洗うこともある。ハンドルとステムが上下方向に稼働する。スプリングレートが幾つかから選べ、ステム上のダイヤルでイニシャルを設定できる。走行中気をつけてみていると、かなり動いているのがわかる。路面のハーシュネスをいなしてくれることは、数百キロ単位のライドだと効果絶大。

フレームにシートポストが差し込まれるポイントを見ると、何やらフレーム側にスペースが感じられる。これがシートポストを進行方向前後にしならせてサドルへの衝撃を吸収する仕組み。フロントとリヤで緩衝装置を持つことで、その日のライドでの足の残り方が独特である。あと50、あと100走れそうな気がするのだ。

シートポストをオフセットのないものに交換し、ホイールはBORA ULTRA(リム幅が狭い旧モデル)に交換。タイヤはチューブレス。このホイールはそもそもシマノのカセットとブレーキローターで構成されている。コンポーネント自体はSRAM REDであり、ミックス運用であるが問題はない。ただし、チェーンはシマノのものに交換したほうが良い。

余談だが、スペシャライズドの純正ホイールのROVALは、どうもハブベアリングの設計に難がある(DT SWISS系)。せっかくよいベアリングが入っていても、すぐに回転性能が落ちる。できれば、カンパニョーロ系のホイールに履き替えたいところだ。ハブの出来が良く、ライドが格段に楽になる。

これからも、超ロングライドの際にはこのバイクがエースとなるだろう。全幅の信頼を置くバイクだ。