WNBicycle

Alex Moulton

WNBicycle
Alex Moulton

モールトンは、ある意味憧れだった。小径車としては高額。さすがに自転車趣味も一周・二周としなければ、未だ体験したいことが先に立って手が出せない。乗ってみれば価格も納得、ロードのように走れてしまう。美しく、触れる喜びを感じさせてくれる1台。

オートバイ乗りの私にとってはDUCATIのようなトラスのフレームが実に美しく感じる。シートチューブとリヤ三角の間にラバーコーンが挟まれてサスペンションの役割を果たす。つまり、リヤ三角はスイングアームだ。また、ヘッドチューブにスプリングが収められ、フロントアクスルとフォークを繋ぐ部品がアブソーバの役割を果たす。つまり、フロントもサスペンションが存在する。クロモリの芯の感じられる乗り味に加えて、しっとり、いや濁点が入るだろうか、「じっとり」と路面をトレースする乗り心地は独特だ。

ペダルはフラットで、普段着で乗りたいバイク。そう考えていたが。。。

あまりに走れてしまうバイクで、片面フラット、片面ビンディングのペダルに取り替えてしまった。さすがにMTB用のSPD。リヤのカセットは11速、ロード用のコンポだが、小径ホイールのためギヤはショート化してしまうが、それでも時速30kmでの巡航もたやすい。そうなれば、やはりペダリングは効率化したくなるもの。

コンポはカンパニョーロ・アテナ。クロームのコンポは絶滅で、デッドストックのFD・RD・STIレバーを取り付け。

クランクは入手ができず、SUGINOのものをセット。昨今、クラシカルな出で立ちでまとめるのが難しい。近所を乗るだけでなく、一度ロングライドに出かけてみたい。今から楽しみだ。